【美旗古墳群】歴史散策

2023.02.26

【美旗古墳群】

今回は美旗古墳群のハイキングコースをご紹介します!

美旗古墳群は前方後円墳を中心とした、伊賀地方で最も大規模な古墳群です。

伊賀地方の豪族、伊賀氏または名張氏のものと推測されています。

その中でも、美旗駅近くの馬塚古墳は、最大級の規模を誇っています。

 

美旗駅を出発します。

駅を出て、右へ進むとすぐの場所に馬塚があります。

馬塚は県下最大級の前方後円墳です。

道を引き返し、駅から左手へ進むと、初瀬街道に行き当たります。

初瀬街道を左に進み、近鉄線の線路を渡ります。

この日はちょうど「特急ひのとり」が通過しました。

線路を先に進むと、右手に美波多神社の石標と常夜燈があります。

本居宣長の歌碑もありました。

宣長が、この新田集落の街道沿いを通った際、枝垂れ桜の美しさに感動し詠んだものです。

さらに進んでいくと、美波多神社があります。

美波多神社は明治40年に入植の農民が氏神として勧請、
3年後には各村の神社も合祀して十二神を祭神としました。

 

美波多神社で右に曲がり進んで行くと、再び線路に行き当たります。

この線路沿いは、春になると菜の花が綺麗に咲き誇ります。

現在はまだこんなかんじです。

花を楽しむには、もう少し時間がかかりそうですね。

先へ進みます。

女良塚です。

こちらは、帆立貝式の前方後円墳です。

円筒や家形の埴輪などが出土しています。

5世紀前半ごろの築造と言われています。

 

さらに奥へと進めば、殿塚があるのですが、

今回は反対サイドへ歩みを進め、貴人塚へ行ってきました。

貴人塚古墳は、馬塚の東南約600メートルのところにあります。
前方後円墳で、埴輪や須恵器などの出土品からみて6世紀初頭に築かれたと考えられています。

美旗古墳群には、今回ご紹介した以外にもたくさんの古墳があります。
見所たっぷりの美旗古墳群。
ぜひ一度足を運んでみてくださいね♪

【朝日町潜水橋・大谷荷居山神社】伝承の地を歩く

2023.02.11

【朝日町潜水橋・大谷荷居山神社】

名張駅から徒歩約1.7キロ徒歩16分

名張駅の方から「名張産業振興センター・アスピア」横を通り、名張川の方へ向かって行くと。

朝日町潜水橋(=沈み橋)が現れます。

橋のたもとには水神碑が。

生きるために、とても大切な水。

水神様は雨などを降らせ、水を恵んでくれる神様として信仰されてきました。

また、水は大切な資源ですが、大雨が降り洪水になれば、田んぼや家が流されるという多大な被害がでてしまいます。

水神様はそんな水害から守ってくれる神様でもあります。

水神様はここでずっと私たちを守ってくださっているのですね。

 

橋を渡り、左折し進むと、その先には、大谷荷居山神社が。

こちら無人の神社です。

中世史で有名な 「黒田の悪党」の要塞跡でもあるようです。

この辺りは大谷という場所になります。

 

この辺りの伝承として、「大谷のヒヒ退治」というお話が残っています。

昔々、大谷に住んでいた大きなヒヒがいたそう。

そのヒヒに、村の娘が次々と連れられていってしまい、村人たちは困っていました。

そこに、旅をしていた剣豪、由井正雪がやってきて、村人たちの話を聞くと、退治を申し出てくれたのだとか。

その後、由井正雪はその剣の腕前で、見事華麗にヒヒを退治してくれたというお話です。

(三重県立名張高郷土研究部編集「なばりの昔話」より)

昔はひとが住んでいたようですが、今は誰も住んでいるひとはいません。

 

名張駅からも徒歩16分ほどの近い距離。

皆様もぜひ、橋を渡った向こうにある、歴史情緒溢れる風景を楽しんでみてくださいね♪

 

【竜神山】トレッキングルートのご紹介②

2023.02.11

 

【竜神山】

前回に引き続き、今回も竜神山のトレッキングルートをご紹介致します!

次々と現れる滝の中を進んでいくと、

行く手をさえぎる倒木に何やら張り紙が。

さらに近づき、

そこに記された文字を読んでみると…

「天界へのくぐり門 ようこそ竜神山(七つ池)へ 山上湖水の森・・・」

湖水?!

驚きながらも歩みを進めます。

山の頂上に出ると、なんと本当に湖のような景色が!

地元の方のお話では、ここは室生火山群の一部で火口にできたカルデラをため池に活用しているとのこと。

なるほどと納得する、立派な湖?=七つ池です。

※池が7つあるわけではないようです。

池の堤防を進み、ルートはさらに続きます。

矢印に従って樹々の間をしばらく行くと、分かれ道。

三角点が頂上と思われますので、三角点に向かいます。

三角点に到着。

ここが竜神山の頂上か?

残念ながら木立に遮られ周囲は見渡せませんでした。

一旦引き返して、赤目山麓コースに向かいます。

案内板が現れました。

またまた、新しい知識が増えました。

竜神山の本名は「高善山(こうぜんやま)」で、竜神さんの本名は「海神社」ということのようです。

ルート整備中に見つかったという、「山の神」

高善山(竜神山)の案内板に書かれていた海神社(竜神さん)に到達。

ここで降雨祈願したのでしょうか?

今日の目標地点に到達しました。

下山ルートも別に用意されています。

「大岩さん」も見どころのひとつです。

 

 

ビューポイントも整備されています。

この日は、茶臼山の山頂に立つテレビ塔がよく見えました。

(これからも整備を進める予定のようです。)

見通しのよい日は、初瀬の谷向こうに二上山も見えるとのことです。

 

赤目町柏原地内の琴平山古墳や柏原城に近い市道に出ました。

以上、見どころ満載のコースでした。

3時間程度でこの充足感は半端ではありません。

このあたりで紹介はとどめさせていただきますが、

お問い合わせは、名張市観光協会までお気軽に!